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阿鼻叫喚!Krush@後楽園ホール [格闘技]

8/14(金)、キックボクシング興業“Krush”に行ってきた。

全日本キックが中心となり、ある意味K-1のプレ興業的に行われている「Krush」。

16人による60kg級トーナメントが行われ、7月の下旬に最初の8人が、そして8/14日、残りの8人が決勝への切符をかけて…激闘…死闘…いやそんな使い古された言葉では言い表せない、凄絶なファイトを繰り広げた。

桜井洋平vs水落洋祐

60kg最強との呼び声もあるNJKFの帝王・桜井。かたや、実力十分だがここ一番に恵まれない全日本キック・水落。
今回のトーナメントでは、充実している全日本4人と他団体のチャンピオン級4人の対抗戦、という図式にもなっているが、この試合に関して言えば下馬評は他団体・桜井が圧倒的有利だっただろう。
全日本キックがホームのはずなのに、心なしか洋平コールが優勢。

ところが、当初慎重だった水落が桜井の懐を突破、鋭い右でダウンを奪う。どよめく会場、しかし桜井の目は死んでいない。まだ波乱があるぞという期待の中、桜井はヒザやキックで水落を攻めていく。しかしこの日、水落の当て勘は冴えまくり、鋭い左フックで桜井の顎を打ち抜いた。桜井は白目を剥いてしまい、会場が心配でどよめくほどの凄絶KO劇。桜井にとっては屈辱のKrushとなってしまった。


石川直生 vs TURBΦ

この試合、会場は異常な雰囲気に包まれた。
会場の一画を占領した屈強なTURBO応援団が「石川帰れ~!」「石川おつかれ~!」野次を連発、殺伐とした空気に緊張感が走る。

しかしリングの二人は共に充実した表情。スピーディーでアグレッシブな攻撃をみせるTURBO、リーチに勝る直生と間合いの取りあいに。2R、直生が飛び膝で飛んだところ(だったと思う)の顔面にパンチが入り、ダウンが宣告される。しかし、冷静に闘志を漲らせる直生。

3Rになり、フットワークでかわしながらもアグレッシブに攻撃を行っていくTURBO、ポイントで追い込まれている石川も膝を織り交ぜながら着実にダメージを与えていき、激戦、大一番状態になる。
会場は両者のファイトにヒートアップ、激しい応援合戦。

そして3Rの残り20秒くらい、いったんブレイクして離れた後、応援に押されるようにニュートラルコーナーを飛びだした二人。出会いがしらにバチンと電撃が走ったような、漫画のようなクロスカウンターが炸裂した。直生の右ハイとTURBOの右フックが交錯したのだが、立っていたのは直生だった。
TURBOを見下ろす直生の姿が、俺の目にはあしたのジョーに見えた。
戦慄のハイキックを受けたTURBOはリベンジならず。悔し涙に濡れたが、会場からは素晴らしいファイトに多くの拍手が送られた。

激戦連発の中、この試合がベストバウトだったことは疑いない。


前田尚紀vsファイヤー原田

何をやってても笑えるファイヤーは今日も大人気。対する前田は一切の飾り気なし、入場もさっさと。こちらもある意味笑える。
さて下馬評というか格的にはもちろん前田の圧倒的有利。たぶん勝負にならないだろうと予想されていたのに、なんと最初にダウンしたのは前田だった。
1R、前田はほとんど動かず、ローキックも出さないまま、ファイヤーの突撃ブンブンフックを食らってしまう。調子悪いのか前田?またはファイヤーの遅いフックが実はものすごく重いのか?との心配をよそに、とくに表情を変えない前田は何か糸口でもつかんだのか、突如攻勢に。バババと回転してあっという間にファイヤーをノックアウト。
実態のつかめない不思議な試合だった。
前田は勝ったらさっさと控室に帰ってしまった。

山本元気vs尾崎圭司

妻が大ファンの尾崎がなんと10kg以上の減量を経て60kg級に参戦、とのことで個人的に興味深い一戦。しかし相手は元気。あまりにも相手が悪くないか?
一回り小さくなった尾崎、フットワークも軽く、悪くない動き。左右に振りながら攻撃をちらしていく。身長的には70kgよりもあってるのではと思う。ウェイトが安定してくれば強いはず…な尾崎をものともせず、60kgとは思えない重厚さで安定した攻撃を繰り出す元気。
武士のような威圧感とぶれない軸。堅いガードと重い攻撃。ローキックや右ストレートの重い音が後楽園ホールに響く。K1ルールがマッチしているともっぱら評判の元気、ある意味スタイルが完成している。
互いにアグレッシブな割にはクリーンヒットの少ない高レベルの試合で、会場をしみじみうならせた。僕の採点では30:30のイーブンで延長!だったが、ジャッジは3人とも30-29、僅差判定で元気が勝ち残った。


結果として振り返れば、全日本キック4人が勝ち残る結果に。しかし、気迫あふれる4試合はどれも団体の垣根を超えた大一番だらけ。一回戦だけでおなかいっぱい!の充実した内容。

そして準決勝で再び魅せたのは、ナオキックだった。


●水落 vs ナオキック

今日の水落の攻撃は冴えていた。アグレッシブでありながら、パンチが的確。格上のナオキックに開始当初は慎重だったが、2,3クリーンヒットを当てると俄然本来のキレを発揮。ついに1R中盤で押し、バランスを崩したナオキックからダウンを奪う。
しかし、TURBO戦と同様、ダメージがあまりない様子のナオキック。目も死んでいない。
1Rの終了間際、またも攻撃が交錯する中、電撃のようなハイキックが炸裂、水落がリングに崩れ落ちた。
このKO劇に場内は大興奮、今日の主役は直生で決定。

●元気 vs 前田

なんか普通の全日本キックみたいなマッチメイキング。双方とも元フェザー級王者、デビューも同じ、身長も同じ、K1向き、ということで完全に噛み合っている…。スピードと回転の前田か、一発の重みの元気か。
入場曲もそこそこにさっさと出てくる二人。地味なトランクス、パフォーマンスなし、飾らない二人。ある意味微笑ましい。
一回戦では元気のほうがスタミナを消耗しているものの、前田が調子悪そうだったのでこれは元気が圧倒的か、と思いきや、前田は打って変わった回転力で善戦。どちらも下がらない良い試合だったが、元気のボディとローキックが効いたか、最後に元気のラッシュもあり、元気が判定勝ちした。玄人好みのいい試合だった。


スペシャルファイトもいい試合が多く、本当に充実した興業だった。

この激戦連発の陰には、「つまらない試合をするとK1には出さないよ」というK-1・谷川EPの無情なプレッシャーがあるだろう。ただ判定勝ちすればよいのではなく、KOで倒せないと意味がない、という凄まじいハードル。TURBOも尾崎も桜井も、そのハードルに果敢に挑んだ。

団体が乱立し、長い間求心力を失っていたキックボクシングが、K-1というエンターテインメントステージをきっかけに渦を巻いてヒートアップしている。

今一番面白いのはキックボクシングだ。
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